BL

 「藤原さんは、BL描いたことないの?」


と、先日編集さんに訊かれ、

「えーと、デビュー作の『ぼくはね。』は、わたし的にはそのつもりで描いてました」

って言ったら

「ええっ!?そんな話だったっけ???」ってびっくりされました。


まあ、…うん。

パパとアキちゃんの関係性、ちゃんと言及してないしね。

小学生目線で描いてるお話なので、生々しくなるのもなあ、というのもあって。

そこの問題で悩ませたくなかったし。


(でも、明智と小林に名前を設定したあたりから、ボーイズ感は出てるはず。と自分ではほくそ笑んでいた。絶対的バディの代表。)


いまの自分が描いたら、結構しっかりその辺の設定も出しつつ描けたかもなあ〜

と思います。バランスが取れなかった。技術不足ですね。

情熱だけで描いてました。


この間いとこが「『ぼくはね。』もう一度読み返したいから貸して」

ってうちから持っていったんですが、

「やめて〜〜〜、そんな昔の話、恥ずかしい〜〜〜」って言ったら

「私、この話大好き。絵が古いのなんて気にならない」って言ってくれて

すごい嬉しかった。


情熱だけで必死で描いてたけど、拙いなりにもちゃんと伝わるものがあったんだって。

頑張ってよかった。


あの延長に今があって、あの頃の自分に胸を張れるように

ちゃんと上手になっていたいな。

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