「秘蜜の森」2巻表紙
コミックス作業は大詰めを迎えています。
本日は「秘蜜の森」2巻の表紙の打ち合わせをしました。
表紙カットチラ見せ。
今回はカケルのピンです。
ちょうど、『劇場版美しい彼』を
2回まわしで見た直後に描いたというタイミングもあって
めちゃくちゃ萌えを意識しながら楽しく描かせていただきました(笑)
今回の2巻では、あとがきで自分の言葉を載せました。
これは、自分的には初めてのことです。
花ゆめで描いていた頃には、1/4柱という
雑誌では左ページの長細い広告を載せていた部分を埋めるために
文字を描いていた頃もありましたが、
後半はもう、絵で埋めるようにしていました。
作者の人間性を知って、作品が読めなくなるのが嫌だったんです。
自分がそういう経験があったので、なるべく自分の思想は載せないようにしていました。
言葉というのは、時にとんでもない刃物より鋭く人に届きます。
私たちは作品を通して、キャラを通して思想や言葉を伝えるお仕事であって、
私という人間が発する言葉で、人の心を動かすことは恐ろしいことだと感じていました。
私は、善人ではなく、
ものすごく融通の効かない、極端な人間であることを自覚しているので、
私自身を表に出すことは、作品を読む上で雑味にしかならない。
それでも、ここ最近こうして毎日これを書くことで
自分の内側を自分で掘る作業をしている中で、
解放することの大切さも感じるようになってきました。
あとがきの2枚に関して、
読んだらそんなに大したことは書いていないかもしれないけど、
自分的には、大きな気持ちの変化で踏み出した一歩です。
作品の要素も大きいかもしれません。
黒い部分の私を描ける作品なので。
ひとつ、階段を登った気持ちで
この2巻を届けられると思っています。
6月のコミックスを楽しみにして頂けたら嬉しいです!