凪良ゆう先生 『汝、星のごとく』












しっかり時間を取らないと向き合えないなと思ったので

原稿が終わるまで手をつけられてなかったのですが、

バタバタが落ち着いて、ようやく読むことが出来ました。


1日で一気に読んだのですが、

もう、後半泣きながら、「やめてーやめてー」と思いながら

不器用な登場人物たちの選択を、応援したいけど、辛すぎて

読み終わった時はもう、何も考えられなくなりました…。


漫画家を題材にしてることで、えぐられる部分もあったし、

ちょうど明後日から自分の父親が癌の手術で入院するタイミングだったりで

考えることもあったり。


こんなに泣きながら本を読んだのは、

リリーフランキーさんの「東京タワー」以来かも。


凪良ゆう先生の作品は一貫して、登場人物たちは

自分たちの目線での世界と、それが人からどうみえてるか

ということの矛盾に押しつぶされそうになりながら、もがいていて、


人からの押し付けがましい価値観なんて

そんなものはどうでもいいんだ、

人生は自分で選択するんだ、と最後はふわりと羽ばたいてくれます。


その世界は、苦しい状況は変わらないのに明るい光に満ちていて、

ハッピーエンドってなんだろうかということを考えさせてくれます。


これ、書くのもしんどかっただろうなあ〜。

私は、そういうことから逃げがちなので

逃げたらいかんのだな、ということを教えてもらいました。


読み終わった日の夜に、

『同性婚、認めないのは違憲。と名古屋地裁が判断』

というニュースを見ました。


普通じゃないって、なに。

自分と違うからって 、なに。

人がどう思うから、なに。


ぐるぐるぐるぐる、いろんなことを考えて。


違憲の気持ちが、もっともっと広がって

もっと十人十色でいろんな人がいることをみんなが考えられて

「そういう人もいるよね」

「そういう生き方もあるよね」

って、寛容に受け入れられる世界になればいいなと思いました。

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